1991 ERNIE BALL/MUSIC MAN Edward Van Halen Signature Model
94年、まだ246沿いにあったESP(ギター屋さん)渋谷店によく通っていた。その頃使っていたギターは中学の頃、父と新宿に行って買ってもらったMorrisのアコギと、友達に譲ってもらったGrecoのレスポールカスタム風のギター。いつか本物のレスポールモデルを手に入れたいと思っていた。その店内にぶら下がっていたギターがこれ。Van Halenのエディが使っていたのはオレンジのキルト・メイプルだったが、これは見ての通りの控えめなフレイム・メイプルで、しかも木目が見えにくい濃い目の赤だったから、それほど人目は引かないようだった。それでも、私の目を引くには充分で、エディの音は勿論のこと、その頃出たTOTOのスティーブ・ルカサーの2ndソロアルバムでも使用されていたこのモデルの、あの音が出せるかも!となんとか母から借金して購入。母には1年ほどで返したが、申し訳ないことをしたなあと反省している。
音の粒立ちがはっきりしていて、大きさもコンパクトで丁度いい。何を思ったかトレモロバーをボディに叩きつけて無数の傷をつけてしまったが、まあ、売るわけじゃないからいいか。クマちゃんシールは、もうむやみに傷をつけないようにという決心の証(?)。パーツは全てオリジナルのまま、改造はしていない。ペグはシャーラー、ブリッジはゴトー製で、精度は高いと思う。ボディの木目も大人しいが、バーズアイメイプルのネックの木目もかなり控え目。でも別に木目で音が出るわけじゃないから気にしていない。
2年ほどケースに入れたまま実家に放置していたのだが、どうも窓から雨が入ったらしく、久々にケースを開けたら、あらビックリ。中にツヤ消しのデロデロになった謎のギターが入っていた。表面を手で触るとペトペトくっつき、指紋が残る始末。そのときは全てを諦めかけて、リフィニュッシュするしかないかと思っていたのだが、妻の支援もあり、楽器屋でちょっと高価な保護クリームを購入、試してみた。初めのうちはよく分からず、しばらく続けていると表面の塗装が溶けるような感じで、クロスにはがれた塗装が付いてきて、何週間かそれを続けているうちに、ツヤが戻ってきた。ベトベト付くようなこともなくなり、今ではかつてのツヤがほぼ回復した。ちなみにその魔法のような商品は、HISTORY Guitar Polishというもの。金属パーツも一緒にキレイになってしまうのでありがたい。
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